旅立ち応援隊

旅にでたいけどいろんな理由でいけてない人たちに情報や旅の楽しさを伝えるブログです。

走行中のバイクから飛び降り猛ダッシュ。ギャンブル(トランプ)詐欺の新手法と対策を公開

カンボジアで被害者が続出のギャンブル詐欺。
いきなり話しかけて家に招待されていきなりトランプでのギャンブルに参加させられる。ずっと勝ってたのに最後には負けてお金を要求される、というもの。
シェムリアップで道端で話しかけられたりプノンペンだとイオンで話かけたりするみたいですね。自称インドネシア人や自称フィリピン人。

 

 

さて、シェムリアップでこのまえお会いした日本人女性がなんとそのギャンブル詐欺にあい、なんと1円も払わずに逃げることに成功できたそうなのでそのお話をします。

 


女性の名をTさんとします。

 

 

1週間まえ、プノンペンの路上を歩いていると目の前で女性がひかれそうになりました。
間一髪で車から避けることできましたがその場で女性が転んでしまったそうです。

「大丈夫?」と一声かけてそれがきっかけで話がはずみその場で1時間近く話したそうです。その話の中で「自称バングラデシュ人」「プノンペンに今は滞在してる」「娘が日本に来年留学する」という情報を得て、お礼がしたいから家に来ない?と誘ってきました。

 

 

その時点で1ミリも疑わなかったTさんはプノンペン郊外の女性の家に行くことに。

 


家は豪華で食べきれないほどのごはんがでます。
娘と話したらたしかに日本語話せるけど少し片言なのと、料理の写真撮ろうとしたら「おばあちゃんがお祈りしてるから今カメラを出してはいけない」と謎の言い訳で止めてきます。

この時点でおかしいなと思いつつTさんはごはんを食べて話します。

 

 

すると女性の旦那らしいおじさんがおもむろにトランプを取り出しみんなでトランプゲームをはじめました。

しばらくみんなでトランプをしてるとおじさんが「このあとお金持ちのおばさんがくるから打ち合わせておばさんを負かそう。きみがプレーしてくれ」と提案してきます。迷っている間におばさんがきてしまいゲームに巻き込まれることになります。

 

 

 

おじさんのバレバレなサインを頼りに勝ち続けます。しかし、最後におばさんは10万円ほどのお金を一気にだしてきました。

これにおじさんと女性が仰天。「えー、うそー」としばらく驚いていてばかりでした。
当然Tさんも驚き、女性が部屋の裏にTさんを連れ出します。

Tさんはこれっぽっちもお金がないので掛け金払えないと言いました。しかし女性はこうつぶやきます。「お金を貸すわよ」と。貸してあげるからそれなら大丈夫でしょ、と。そこで自分は詐欺にあってるのだとTさんは気付きました。しかし、いまこうして目の前に女性はいるし家の中でなにされるかわからないTさんはしぶしぶ了承しゲームに挑みます。

当然のように負け、おじさんと女性からはとりあえずお金返してくださいということで女性に連れられバイクでプノンペン市街地に連れて行かれます。

 

 

 

プノンペンはおわかりの方もいるかと思いますが結構警察がうろちょろしています。特に大通りの交差点は警察が多い。

ATMを探しながらうろうろ走っているとなんとそのバイクからTさんが飛び降り、すぐ近くにいた警察のもとへ走っていったではありませんか!

 

 

 

 

うまく飛び降りダッシュで警察官に身を寄せます。

 


しばらく女性が鬼の形相でにらみつけていましたが警察官もいるためしばらくするとその場を立ち去りました。

さて、今回の出来事でギャンブル詐欺にあわないため、そして気づかずあってしまったときの対処法を学んでいきましょう。

まず、今回は事故に女性が遭いかけました。Tさんいわくとてもわざとと思えなかったらしいです。おそらくギャンブル詐欺のグループもだんだんこの手法が知れ渡り無視されるようになったのでしょう。

しかし、たとえどんなシチュエーションであれ、どんな人であれ安易に人の家についていかないようにしましょう!
そこで1時間話せるほど仲良くなってもです。海外で一人でいるならなおさらです。これを守っていればとりあえずギャンブル詐欺に引っかかる可能性は99パーセントありません。

 

 

ただしプノンペンはカジノもあるのでそういったところに連れて行かれたら別ですがとにかく家や相手のホテルやカジノに連れていかれそうになったらはっきりことわりましょう。といっても普通に友達としてごはん食べたいだけの場合もあります。そういったときはだいたいギャンブル詐欺の話を聞くとこのようなフレーズを相手がいってくるそうなのでこれが決めてになるかもしれません

「娘(息子)が日本語話せる」「お礼がしたい」「娘(息子)に日本語教えてほしい」あとそろいもそろってやけにギャンブル詐欺に誘ってくる人たちは陽気なのと即日か翌日に誘うそうなのでそれらを決めてにしましょう。まあいずれにせよのこのこ人の家についていくべきではないでしょうね、ましてや海外で。

 

 

そしてそこで断られず、あるいは気づかず家についていってしまった場合。

 


Tさんとはべつに違う被害にあった日本人男性によると詐欺に気づいたことがわかって逃げようとした瞬間、彼らの態度が一変したそうで出してもらいたくても家からなかなか出してもらえず大金を払ってやっと家から出られたそうです。家ではなにがあるかわからないので気づいても逃げるそぶりはしないほうが賢明かもしれません。

そして家について行ったあと最大のチャンスがATMを探すとき。Tさんみたいに走行中に飛び降りるのは非常に危険なのでやめてほしいですが
「人通りがはげしいところ」「大きな施設が近くに有る」「警察官など頼れる人が近くにいる」ところで止まったり、ATMがあるから降ろしてと止めさせることができればしめたもの。彼らの目が離れた隙に逃げましょう!相手の捕まる範囲内だと逃げると逆効果なのでそれまでは慎重に動きつつ。

ただし無事に逃げだせたとしても逆恨みでつけねらわれる可能性があるので最初の時点で気付き、うまくことわりましょう。